非常に残念で胸が痛いニュースが話題になっておりますね。
参考:飲酒強要、倒れても放置…東大生コンパ死で提訴 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
サークルのコンパで大量の飲酒をさせられて、帰らぬ人となった大学生のご両親が、そのサークルの元メンバーを提訴したというものです。
言葉に出来ないほどの悲しい事件です。
ご両親の怒りと無念の気持ちは、想像することすら出来ないくらいの深いものだと思います。
さて、この大学生ですが、上記リンク先の記事を読んでみると「焼酎1.1リットル」を飲まされたあげくに4時間ほど放置されたのだとか・・・
一升瓶をラッパ飲みでもしたのでしょうか?
そりゃ無理だわ・・・
こんなことが日常的に行われていたのだとしたら、元サークルメンバーが訴えられてもおかしくないと思いますよ。
また、個人的にはそんな飲まれ方をした「焼酎」がかわいそうです。
結果的に、人を死に至らしめるために利用されてしまった、お酒に何の価値があるのでしょうか?
お酒と言うのは楽しく、そしておいしく飲むべきものです。
そうでなくては存在する価値がないからです。
間違っても無茶な飲み方をしたり、飲ませたりする目的に用いてはいけません。
おいしくなくちゃお酒じゃない!
お酒と言うのは、世の中にいろんな種類や銘柄のものが存在しています。
でも、おいしくなければお酒じゃないと思うのです。
エタノールと同じですよ。
酔うためだけだとか、相手を潰すために消費されるアルコールなんてものは、あってはならないものです。
だれでも仕方のない時期はあるけど・・・
だれでも、最初からお酒というものをおいしく飲めるわけではありません。
成人してから、飲み始めたとしても、本当に「おいしい!」と思いながら飲むことができるようになるには時間がかかるし、きっかけも必要だと思います。
特に大学生時代なんてものは、飲めるようになりたての時期ですから、飲み会だとかではっちゃけてしまう気持ちもよ〜く分かります。
ウェーイ!できるのは、この時期だけですからね〜
「自分がどのくらい飲めるのか?」ということを学ぶことができるのも、この時期だったりします。
学生時代には、はめをはずしてしまって、次の日に後悔したりすることもあっても仕方ないし、それは必要なことでもあるのです。
でも、やはり、大人になって思うのは、おいしく飲まれないお酒はなんだか「かわいそう」ということですね。
どんなお酒であっても、おいしく飲まれるために生まれてきたものだと思うからです。
特に、自分よりも立場が弱い者を酔い潰すために飲ませるなんていう、お酒の消費方法は許されるものではありません。
無理やり飲ますのはダメです
「イッキ!イッキ!」と、飲み会で「一気飲みコール」されることがありますが、これもワタクシ嫌いです。
僕が学生だった頃に通っていた大学は、ほとんどそういうのがなかったのですけどね・・・
僕の母校は現役生が極端に少ない学校だったので、学生の多くは1年生から成人している人も多くて、性格的にも落ち着いている同級生が多かったからです。
仲の良い同級生との飲み会はすごく楽しかったですよ。
とまあ、そんな環境で大学生活を過ごしていたのですが、ある時、部活で他大学との交流試合に参加したことがありました。
その時の打ち上げの飲み会が、まあ〜びっくりしたのですよね。
だって、コールの嵐なのですから・・・
「イッキ!イッキ!」だけじゃなくて、遅れてきた人に対しては「カケツケイッキ!」とか、料理とか飲み物をこぼしたら「ソソウ!ソソウ!」とか、バリエーション豊かな「コール」で一気飲みを強要するのです。
いやぁ〜この時、いろんな種類の「コール」があるということを初めて知りましたよ。
また、上位入賞をしたら、トロフィーを受け取りながら「アリガトゴザイマス!」と言いながら、一気飲み(生ビール中ジョッキ)をするのも伝統行事なのだそうです。
この日の飲み会は(僕は)潰されることはなかったですが、自分のペースで飲むことができなくて不快でした。
何しろ、飲めない時はこぼしてもいいから中身を空にしなきゃいけないような空気でしたからね〜
他大学との交流試合ということで、普段は目にすることのない他の大学の側面を見てしまい、驚きとともに「最悪だな」と感じました。
無理やり飲ます飲まされるような「一気飲みコール」なんてものは、この世から消滅すればよいと思います。
まとめ
毎年、大学生の急性アルコール中毒の事故が、恒例行事のようにニュースになります。
これ、個人的には度を過ぎなければ学生時代には必要なものであるとも考えています。
若くて取り返しがつく時期に飲み方を勉強しておかないと、将来的に困ったことになるかもしれませんから・・・
でも、焼酎を1.1リットルも一気飲みさせるようなやり方は断固として間違っています。
また、「一気飲みコール」という意味不明な文化も、将来的にお酒に対する歪んだ感覚を育ててしまう危険性があると思います。
本当だったら、サークルの先輩が飲み慣れていない後輩に気を使いながら飲む量を調節してあげるくらいのことが必要だと思うのですけどねぇ・・・
そして、万が一潰れてしまったら介抱してあげるとか・・・そして、本当にやばそうだったら救急車を呼ぶべきです。
このようなお酒に関するブログを書いている身としては、このようなひどい事件は、すごくすごく悲しいです。
だって、お酒はどんなお酒であっても、おいしく楽しく飲まなくては意味がないですから・・・
他人、もしくは自分に対して、無茶な飲酒を無理強いするのは、絶対にダメです。
その人のペースで、純粋に楽しめる範囲で飲酒をするのが、本来あるべきお酒の姿だと思います。
コメント
仰る通りなのですよ、お酒は楽しむもの。ましてやイッキ呑みなどもってのほか。
昭和30年代~40年代にかけてはお酒は高価でした、学生がお酒を飲めるだけで有り難かった時代。
それが安くなったのですよね・・・・日本が見せかけの豊かに成ってから・・・・・
酒の味が分かる頃・・・・・そうそんな頃になってみないと分からないのかも知れませんね。
>シャレードさん
今回のことが話題になっているのをニュースで見てから、いろいろと考えてしまいました。
20代前半の頃は仕方のないことだと思うし、自分もそういう時期がなかったわけではありませんでしたから・・・
無茶な飲み方で消費されてしまうお酒は、いくらそうそう高いものではないとは言っても、すごくもったいないですよね。
大学時代の先輩が「酒の一滴は血に一滴!」と言ってました。
その言葉はある意味、的を得ているなあと・・・
やはり、よく味わっておいしくお酒を飲んでいかなくてはダメですよね☆